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私ども神戸凮月堂では「お菓子は文化のエッセンス」を信条として、神戸の文化振興の一助にと様々な催しを企画開催しております。
なかでも平成元年(1989)に始まった『神戸凮月堂サロン講座』は、犬養孝さんの「万葉賛歌」、井上章一さんの「美人論」、鹿島茂さんの「ギュスターブ・モロー」、冷泉為人さんの「冷泉家の歴史と文化」、江後迪子さんの「姫路城の茶の湯と菓子」な ど、多彩な分野の講師をお招きして四半世紀余、この春、170回を迎えました。
国際貿易港として海外の多様な文化の影響を受けてきた神戸には、独自のハイカラな文化が生活スタイルとして根付いており、お菓子も文化の一つとして磨かれてきました。当店は、そうした街の風土を重んじ、文化と経済を両輪に歩んできております。サロン 講座が誕生したのも、そしてこれほど長く続いているのも、ここ神戸だからこそと言えましょう。
サロン講座は、元町本店の地階に設けた凮月堂ホールで100名ほどのお客様をお迎えして開催しています。毎回、四季の自然やその日の講演のテーマを写したお菓子をお出しするのが決まりで、こちらも楽しみにしていただいています。
173回目となる今夏は、戦没画学生の遺作を集めた異色の美術館「無言館」の館主・窪島誠一郎さんをお招きして開催いたします。ぜひ一度、サロン講座へ、そして美しい港町・神戸においでください。
お待ちしております。
下村治生(神戸凮月堂社長)


神戸凮月堂サロン講座■場所:凮月堂ホール(神戸風月堂元町本店B1) | ![]() |